登園拒否だった息子が小学3年生で輝くまで

息子は幼い頃から不安が強く、新しいことや環境、食べ物に慣れるのにとても時間がかかる子でした。

1歳を過ぎる頃から偏食が激しくなり、芋類以外の野菜を全く食べなくなってしまいました。食べるのはバナナやパン、ふりかけご飯、卵、ミートボール、唐揚げ、ふかしたさつまいもやフライドポテトなど、ごく限られたものばかり。幼稚園がお弁当だったため、ほぼ毎日おむすび、卵焼き、ミートボール、アンパンマンポテトの繰り返しでした。

新しい環境への適応も苦手で、幼稚園の年少時は毎日「行きたくない」と激しく嫌がりました。時にはほんの少し鼻水が出るだけでも、「今日は休ませてもいいかな」と思ってしまうほどでした。幼稚園の先生から「休みが続くと園での生活を忘れてしまうので、できればなるべく登園してください」と助言を受け、改めて息子の適応力を育てる必要性を痛感しました。

その後、自治体の発達相談を受け、療育施設に通うことが決まりました。年中から2年間、療育施設で多くの課題に取り組み、年長時にはさらに「ことばの教室」にも通いました。療育では、息子が苦手なことを指摘されることが多く、親子ともに辛い時期もありました。それでも、「ことばの教室」では息子の長所を見つけてたくさん褒めてもらい、それが親として大きな支えになりました。

年中からは加配の先生がつきましたが、それでも登園を渋ることは続きました。しかし、年長の1学期が終わる頃、気づけば登園を嫌がらなくなっていました。少しずつではありましたが、幼稚園や療育で多くのことに取り組む姿勢が身についてきたのだと思います。

現在、息子は小学3年生。学校生活にもすっかり馴染み、友達と楽しく過ごしています。新しく始めた習い事にも一生懸命取り組み、時々ネガティブな気持ちになることはありますが、それでも努力を続けています。幼稚園時代は親子ともに悩み、もがきながらも多くの人に支えられてきました。そんな息子の成長を見守りながら、「あの時があったからこそ今がある」と心から思います。幼稚園や療育、ことばの教室、発達相談で出会った先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。

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